東日本大震災アーカイブ

福島市平均は0.39マイクロシーベルト 自動車走行サーベイの測定マップ公表

 福島市は、昨年9月から10月にかけて実施した自動車走行サーベイによる「全市放射線量測定マップ」を公表した。市内1451区画で調査し、空間放射線量の平均値は毎時0・39マイクロシーベルトで、前回調査時(昨年3月)の0・77マイクロシーベルトに比べ、49・4%低減した。5日に開いた市復興推進本部・災害対策本部会議で示した。
 調査は昨年9月13日から10月12日にかけて実施。文部科学省の車載型放射線量測定装置を使用し、自動車走行で生活道路の500メートル四方、地上1メートルの放射線量を測定した。
 前回調査は人的測定で居住地は500メートル四方、山間地は1キロ四方で測定したため、調査区画は783区画だった。
 このため、単純比較はできないが、市内全域で低減化が見られた。また、前々回の調査(平成23年6月)と平均値を比較すると、70・7%の低減。内訳は物理的減衰が24・8%で、残りの45・9%は雨風によるウエザリング効果や大波、渡利地区での除染による低減と考えられるという。
 自動車走行サーベイは初の試み。結果は近日中に市のホームページに掲載する。
 また、3月には再び人的測定を行い、マップにして全戸配布する。

カテゴリー:福島第一原発事故