3日午後3時55分ごろ、東京電力福島第一原発正門に設置した空気中の放射性物質の測定機器で数値上昇を示す警報が鳴った。周囲の放射線量に変化はなく、原子炉の注水や冷却にも異常がなかった。同社は同日午後8時55分ごろ、警報は測定機器の故障だったと発表した。
同社が故障の原因について詳しく調査している。警報が鳴り、構内の作業員に対し、一時全面マスクを着用するよう指示した。
測定機器は安全性を考え、全面マスクの着用が必要な法定基準の20分の1に当たる一立方センチ当たりの放射性物質が0.0001ベクレルを測定すると警報が鳴るように設定されている。別な機器で調べたところ、警報は鳴らなかったという。
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