東日本大震災アーカイブ

投資縮小300億円余剰 企業立地補助金で県、追加募集へ

 「ふくしま産業復興企業立地補助金」で、約300億円の余剰金が発生した。採択企業の投資額の縮小などが要因で、県は22日から追加募集(3次)する。 
 県によると、補助金の総額は2002億円で、291社が採択された。申請段階では満額だったが、業況悪化や県の補助率引き下げに伴い、投資額を縮小する企業が出たという。 
 追加募集は平成24年4月1日以降、新増設事業に着手した企業が対象。補助率は避難指示が解除された地域で用地取得や工場新増設費など投資額の3分の2以内(大企業は2分の1以内)、津波浸水地域は2分の1以内(同3分の1以内)、その他地域は3分の1以内(同4分の1以内)などとなっている。募集は5月24日まで。 
 県の企業立地補助金は一次申請の採択段階で約1092億円の予算不足が発生した。県は政府から約402億円の追加交付を受けたほか、補助率の引き下げなどで約691億円を捻出した。 
 県は16日から県内5会場で事業説明会を開く。問い合わせは県企業立地課 電話024(521)8523へ。説明会の日時、会場は次の通り。 
 ▽福島=16日午後2時、杉妻会館 
 ▽郡山=17日午前10時30分と午後1時30分、県ハイテクプラザ 
 ▽会津若松=18日午前10時30分、会津大 
 ▽南相馬=18日午後2時、県テクノアカデミー浜 
 ▽いわき=19日午後2時、県いわき合同庁舎

カテゴリー:福島第一原発事故