東日本大震災アーカイブ

特別出向警察官浪江などを視察

請戸漁港を視察する特別出向の警察官

 他県警などから特別出向している警察官が11日、今後の避難区域での職務に備え、浪江町の請戸漁港、東京電力福島第一原発などを視察した。
 特別出向者ら264人のうち半数の132人がバスで請戸港を訪問した。2年を経過しても津波の傷痕が生々しく残る港周辺を歩き、被災地の現状に触れた。今後、同港で特別捜索に当たる予定もあるため、地形などを注意深く見た。
 妻の実家が郡山市にある神奈川県警から出向の佐藤徹也巡査長(29)は「沿岸地域を訪れたのは初めてで、全く復興が進んでいないと感じた。昨年、宮城県警に出向した経験を生かし、住民の不安解消の力になりたい」と話した。
 一行は第一原発の構内もバスの中から視察した。残る半数は11日、県庁で放射線の基礎知識などを学び、12日に視察する。

カテゴリー:福島第一原発事故