いわき市南西部を震源とする震度6弱の巨大余震の発生から2年となる11日、同市の田人地域振興協議会は、余震を引き起こしたとされる井戸沢断層が通る市内田人町で、断層の位置を示すイチョウを植樹した。
後世に東日本大震災や巨大余震を伝えることが目的。断層が走る町内石住から旅人までの十数キロのうち、町内黒田の県道皿貝勿来停車場線沿いで実施し、住民ら約20人が参加した。協議会の蛭田秀美会長が「断層が地震を発生させた。イチョウはこの出来事を後世に伝える象徴になってほしい」とあいさつ。余震発生の午後5時16分に合わせて黙とうした後、イチョウを植樹し、石碑を建てた。協議会は今後、毎年4月11日に断層に沿ってイチョウを植えていく予定。
(カテゴリー:福島第一原発事故)