東日本大震災アーカイブ

浪江町民が請戸川の桜と再会

震災後初めて請戸川沿いのリバーラインに咲く満開の桜を楽しむ町民=浪江町権現堂

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域が再編され、警戒区域から避難指示解除準備区域に移行した浪江町の権現堂地区。東日本大震災から2年1カ月の節目の11日、桜の名所「請戸川リバーライン」では80本のソメイヨシノが淡いピンクの花を咲かせ、見頃を迎えていた。
 今月1日の避難区域再編で、日中の立ち入りが可能になった。避難先の福島市の仮設住宅から兄夫婦とめいを誘って花見に来ていた無職志賀ヨシエさん(66)は、「地元の桜の下で食べるお弁当は本当においしい」と3シーズンぶりの古里の桜に満面に笑みを浮かべた。

カテゴリー:福島第一原発事故