東日本大震災アーカイブ

市内全域の平均値半減 郡山市が空間線量マップ公表

 郡山市は10日、5月17日~6月3日に市内各地の空間放射線量を測定したモニタリングマップを公表した。
 マップは【図】の通り。市街地を500メートル四方、その他を1キロメートル四方のメッシュに区分し全775区画の平均値を線量の低い順から青、緑、黄、赤の濃淡で12段階に色分けした。市内全域の平均値は毎時0・25マイクロシーベルト。
 マップの公表は、除染計画を策定した平成23年8月以来、2度目で、前回より区画をそれぞれ半分に細分化した。
 前回平均値の同0・64マイクロシーベルトに比べ、55・9%低減した。最大値は菜根地内で毎時0・91マイクロシーベルト。376区画では年間の追加被ばく線量1ミリシーベルト以下となる目安の毎時0・23マイクロシーベルトを下回った。市原子力災害対策直轄室は「風雨によるウェザリング効果や面的除染で線量が下がった」とみている。
 測定は1077カ所の公道で、高さ1メートルの空間線量を測った。
 市は今後、月ごとにマップを更新する方針。マップは市のホームページ上で閲覧できる。他にも、前回と昨年3月から月ごとに作成したマップをこま送りにしたアニメーションや地域別の線量推移データを確認できる。

カテゴリー:福島第一原発事故