東日本大震災アーカイブ

ためた水4トン漏れる 移送用ホース誤接続

 東京電力は1日、福島第一原発の地上タンク群を囲むせき(高さ30センチ)にたまった雨水を回収し一時貯蔵する「ノッチタンク」(容量約12トン)の上部のマンホールから水があふれたと発表した。あふれた水は約4トンで、地面に染み込んだとみられる。東電は放射性物質の濃度を調べている。
 東電によると、1日午前11時50分ごろ、作業員がノッチタンクの上部から水が流れ出ているのを発見した。「H6」群のタンクを囲むせきの水を別のタンク群のせきに移す予定だったが、移送用ホースを誤ってノッチタンクに接続してしまっていた。約20分後にポンプを停止し水は止まった。
 H6のせきの水を9月15日に検査した際には、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が法定基準を超える1リットル当たり160ベクレル含まれていた。ストロンチウム90の1リットル当たりの法定基準は30ベクレル。


カテゴリー:福島第一原発事故