東京電力福島第一原発事故に伴う避難で体調を崩して亡くなったとして、大熊町の双葉病院の男性患者=当時(62)=の遺族が東電を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きは2日、東京地裁で開かれた。原告側は同病院医師が患者の病状を記した報告書を提出した。
報告書は「原発事故がなければ、患者は直ちに死亡する病状ではなかった」としている。次回は11月12日午前11時30分から開かれる。
訴状によると、男性患者は平成23年3月16日に自衛隊に救助された。その後、避難先を転々として、翌月18日に福島市内の病院で死亡したとしている。
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