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規制庁、東電に改善指示 第一原発汚染水漏れで管理態勢強化など求める

 東京電力福島第一原発の地上タンクから汚染水漏れが相次いだことを受け、原子力規制庁は4日、東電の広瀬直己社長を呼び、人員増強など汚染水の管理態勢の強化を指示した。汚染水漏れをめぐり規制庁が広瀬社長に直接改善を求めたのは今回が初めて。事態が切迫しているため緊急に対応した。一方、汚染水処理の柱に位置付けられ、試運転を再開したばかりの多核種除去設備(ALPS)が同日、再び一時停止した。
 規制庁の池田克彦長官は「不備は初歩的な確認不足で引き起こされており、現場管理能力が著しく低下していると言わざるを得ない」と厳しく指摘。「東電の他の発電所から人員を回してでも、早急に対応してもらいたい」と述べ、具体策を近日中に文書で回答するよう求めた。
 広瀬社長は謝罪するとともに「会社のあらゆる経営資源を投入し対処する」と述べ、1週間をめどに対応策をまとめる考えを示した。
 会談後、池田長官は記者団に「(今後も汚染水漏れが続けば)いろいろな行政措置を考えていくことはある」と述べ、今後の東電の動向次第では、より厳しい対応に踏み込む可能性を示唆した。
 広瀬社長は「指示を踏まえ、あらためて作業員の増員や資金の確保について規制庁に示す」と強調した。

■設定エラー半日後再開 ALPSまた停止

 東京電力は4日、福島第一原発で試運転中の多核種除去設備(ALPS)で同日午前6時40分ごろ、異常を知らせる警報が鳴り、汚染水処理を自動停止したと発表した。
 東電は原因について「汚染水の流れを管理するシステムの設定にミスがあった」としている。約12時間後の同日午後6時半ごろに試運転を再開した。東電によると、処理が停止したのは、A~Cの3系統あるうち、現在唯一試運転中のC系統。汚染水から放射性物質を取り除く処理をするタンクで、処理中は新たな汚染水を受け入れることができない。今回、別のタンクから汚染水が移送される誤った設定になっていた。水が移送され、処理中のタンクに入る寸前で自動停止した。汚染水漏れはなかった。
 東電は再発防止策として、処理中のタンクに水が流れ込まないようにコンピューターの設定を変更する。今回は暫定的に送水ポンプの電源を切り、水が送れない状態にして試運転を再開した。
 多核種除去設備は汚染水から62種類の放射性物質を取り除くことができるため、東電や政府が汚染水対策の柱の一つとしている。C系統は9月27日に試運転を始めたが、約22時間後に不具合で停止。設備のタンク内に置き忘れたゴム製シートがタンクの排水口をふさいだのが原因で、30日未明に汚染水処理を再開していた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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