19日来県した安倍晋三首相は相馬、南相馬両市、新地町で震災、原発事故からの復旧・復興の現状を視察した。福島第一原発の汚染水問題と風評被害について、「試験とはいえ漁が再開し、検査の結果、全て安全だと明らかになっている。福島の水産物、農産物は安全だという情報を発信したい」と述べた。
相馬市では、9月下旬に相馬双葉漁協の試験操業が再開された松川浦漁港を視察。佐藤弘行組合長の説明を受け、ミズダコやシラスを試食した。新地町では仮設住宅の津波被災者を激励し、防災集団移転予定地を視察した。南相馬市の旧警戒区域で事業を再開させた厨房(ちゅうぼう)機器製造のタニコー福島小高工場も見学した。
安倍首相の来県は首相就任後、5回目。
(カテゴリー:福島第一原発事故)