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3割で土壌8000ベクレル超 農業用ダム・ため池のセシウム 水は管理目標以下

 県内に3730カ所ある農業用ダムやため池のうち、県が1640カ所で水底の土壌(底質)などの放射性物質検査を実施し、約3割に当たる450カ所の土壌から指定廃棄物(1キロ当たり8000ベクレル超)に相当する放射性セシウムが検出された。水に含まれる放射性物質は全て厚生労働省の通達による飲用水の管理目標値(1リットル当たり10ベクレル)を下回った。県が14日、発表した。県は環境省に対し、農業用ダムやため池の早期除染の必要性を訴える。
 県は東京電力福島第一原発事故による避難区域を除く県内全域から、空間放射線量などに応じ1640カ所を抽出し、6月から10月にかけて調査した。土壌は乾かして調べた。
 家庭ごみなどの一般廃棄物と区分しての管理が必要な指定廃棄物に相当する放射性セシウムは、中通りと浜通りから検出された。会津では未検出だった。最大値は本宮市の明戸石ため池で1キロ当たり37万ベクレルだった。
 土壌と分けた水を検査した結果、2カ所で放射性セシウムを検出したが、いずれも1リットル当たり8ベクレルと1ベクレルで管理目標値以下だった。放射性物質は周囲の山などから流れ込み、底にたまっているとみられている。
 農業用ダムやため池の水は農業用水などに使われている。県は「水質が管理目標値以下であり、農作物への影響はない」とみているが、「底質の土壌が流れ出した場合は農作物への移行も考えられる」と懸念を示す。
 避難区域内については、農林水産省が同区域を中心に301カ所の農業用ダム・ため池で調査しており、年内にも結果を公表する。
 環境省は県内36カ所の農業用ダム・ため池で定期的に底質の放射性物質を検査している。ただ、調査地点が少なく、県が全体像を把握するため、農水省の支援を受けて調査していた。

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