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使用済み核燃料、初取り出し 第一原発4号機 2回目作業開始

福島第一原発4号機で行われた、輸送容器(下)への使用済み燃料の収納作業(東京電力提供)

 東京電力は26日、福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールで2回目の燃料取り出し作業を始め、計6体の使用済み燃料を燃料輸送容器(キャスク)に収納した。平成23年3月の原発事故発生後、1~6号機プールから使用済み燃料を取り出すのは初めて。使用済み燃料は未使用燃料に比べ、強い放射線と熱を出し続けるため危険性が高い。慎重な作業とトラブル発生時の万全な対策が求められる。

 26日は午前9時から作業を開始し、輸送容器を建屋5階の使用済み燃料プールの水中に沈めた。午後2時20分ごろから燃料取り扱いクレーンで燃料を一体ずつ取り出して容器に収納。作業は午後6時半ごろまで続けられ、計6体を装填(そうてん)した。27日にも、今回予定している22体全てを収めた後、専用車で100メートル離れた共用プールに移送する。
 東電によると、使用済み燃料の表面線量は毎時10万ミリシーベルトと極めて高い。輸送容器に入れ、建屋の天井クレーンで5階から1階までつり降ろすが、大地震などが発生した場合に落下する恐れが指摘されている。東電は3回目以降の作業について「核物質防護上、公表しない」としており、トラブル発生時の情報公表の在り方が問われる。
 18~22日までの初回の取り出しは全て未使用燃料で、22体を共用プールへ移した。これにより、4号機プールに残った燃料は未使用180体、使用済み1331体の計1511体となっている。東電は来年末までに全ての燃料を取り出す。
 4号機の原子炉建屋は水素爆発で大破し、大地震などでプールが崩壊する可能性が指摘されている。危険性の高い使用済み燃料の取り出しは急務だ。

カテゴリー:福島第一原発事故

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