東日本大震災アーカイブ

田村市長 4月1日解除提案へ 都路の避難指示準備区域

 田村市の冨塚宥けい市長は6日、東京電力福島第一原発事故に伴う同市都路町の避難指示解除準備区域について4月1日の避難指示解除を目指す意向を示した。23日に開催予定の政府、住民との懇談会で提案する。
 冨塚市長は6日の記者会見で「(23日の)懇談会からの時間的余裕を考えると、3月の解除は難しい。区切りとして4月1日が望ましい」と語った。住民の間に再除染や山林除染などの要望があることについては「国と調整し、回答を準備している。丁寧に説明して理解を得たい」と述べた。懇談会で住民の理解が得られない場合、国と協議する考えを示唆した。
 冨塚市長は昨年10月に開かれた国、住民との意見交換会で、11月1日の避難指示解除を提案。除染の効果などを不安視する住民の声を受けて、解除の目標を今春に先送りした。国と市、住民の3者が調整を進めてきた。
 同市都路町の東部は第一原発から半径20キロ圏にあり、平成23年4月に警戒区域に指定された。24年4月に避難指示解除準備区域に再編された。避難指示が解除されれば旧警戒区域で初めてとなる。

カテゴリー:福島第一原発事故