東日本大震災アーカイブ

避難区域設定10市町村に 7町村、解除見通し立たず

 田村市都路町の避難指示解除に伴い、県内で避難区域が設定されているのは10市町村となった。
 川内村の避難指示解除準備区域について、政府は早ければ長期特例宿泊終了後の7月下旬に避難指示を解除する方針。4月26日から3カ月間の長期特例宿泊期間を「帰還に向けた準備のための宿泊」と位置付け、村や村民と協議した上で解除時期を最終判断する。
 人口の99%が避難指示解除準備区域に当たる楢葉町は国直轄除染をほぼ終え、帰町時期を今春、判断する。
 南相馬市は避難指示解除準備、居住制限両区域の避難指示解除目標を平成28年4月に設定。実際の解除時期は市と政府が今後、協議して決める。
 川俣、富岡、大熊、双葉、浪江、葛尾、飯舘の7町村では国直轄除染の遅れや、面積の大部分が帰還困難区域を占めることなどから、解除時期の見通しは立っていない。

カテゴリー:福島第一原発事故