東日本大震災アーカイブ

飯舘の安全・安心確保 全村見守り隊が出動式

出動を宣言する庄司隊長=飯舘

 全村避難中の飯舘村をパトロールしているいいたて全村見守り隊の出動式が2日、村のいちばん館駐車場で行われた。隊員、警察関係者ら約200人が参加し、避難している村民の代わりに村を守る誓いを新たにした。
 菅野典雄村長が草野行政区隊の坂本徳隊長に辞令を手渡し「避難している村民にとって皆さんの存在が心のよりどころ。帰村できるまで協力してほしい」とあいさつした。宗像正夫南相馬署長が警察との協力強化を呼び掛け、小宮行政区隊の庄司武美隊長が出動を宣言した。菅野村長らの見送りを受け、警察と見守り隊の車両が次々に村内のパトロールに出発した。
 見守り隊は全村避難後の村の安全・安心を確保するため平成23年6月に発足。県緊急雇用創出事業で雇用された村民が20の行政区ごとに隊を組織して巡視しており、間もなく4年目の活動となる。
 隊員は約200人。二人一組となって車両で巡回している。自宅に一時帰宅している村民とのコミュニケーションに重点を置きながら、不審者の発見などに努めている。

カテゴリー:福島第一原発事故