いわき市漁協と小名浜機船底曳網漁協は5日、同市沿岸部でヒラツメガニとガザミの初の試験操業を開始した。初日は計159・3キロを水揚げした。
両漁協所属の計21隻が同日午前、漁場に向かった。ヒラツメガニ83キロとガザミ76・3キロが漁獲され、小名浜魚市場で放射性物質検査を受けた。いずれも県漁連の自主基準値(1キロ当たり50ベクレル)を下回ったため、県内をはじめ茨城県と東京都の市場に出荷された。
小名浜機船底曳網漁協に所属する由美丸の小野通船長(82)は「久々の漁でうれしい。少ない仕掛けでたくさん捕れた」と笑顔を見せた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)