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土壌除染装置を開発 ふくしま除染隊 7割低減の効果

土壌から放射性物質を一定程度除去する装置を披露する古川理事長

 福島県郡山市を中心とした団塊世代の中高年有志らでつくるNPO法人「ふくしま除染隊」は、土壌中の放射性物質を一定程度除去する除染装置を独自に開発し、13日、市内の小金林保育園で発表会を開いた。孫らが庭で思い切り遊べる環境をつくろうと、古川雄一理事長(66)=郡山市=が中心になって造った。
 除染装置は、放射性セシウムが土壌中で粒の小さなシルトと粘土に付着している性質を活用する。土壌に水を加え、かき混ぜた上で、ふるいに掛ける。粒が比較的大きい砂を、放射性セシウムが付着したシルトや粘土から分離する。
 いわき明星大の佐藤健二教授の検証によると、1キロ当たり5690ベクレルの土壌が処理後には同1730ベクレルとなり、約7割の除染効果があった。処理後は放射性物質の付着した土壌が元の容量の3割程度残ったという。
 元燃料会社部長の古川理事長は2年半前、仲間と共に独学で装置製造に着手した。家庭用洗濯機や土木工事機械などを活用。賛同者から機械や資金を寄付してもらい、ホームセンターや100円ショップで材料を調達して試行錯誤の末に完成させた。
 古川理事長は「処理できる土壌の量は限られているが、民間の力で行政の手の届かない部分の除染を手助けしたい」と話す。家庭の庭で空間放射線量の高い部分の土壌などを対象に除染作業を進める考えだ。

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