大熊町の復興拠点である大川原地区の畑に町民有志がまいたヒマワリが育ち、16日までに花が咲き始めた。管理している町職員によると、23日ごろが見頃になるという。
場所は富岡町から北上し288号国道に抜ける県道いわき浪江線沿い。約30アールの農地に高さ1メートルから1・5メートル程度に育ち、直径10センチから15センチほどの花を付けている。
町の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を祈り、全国からヒマワリの種が寄せられ6月に町民有志がまいた。有志は大熊を思い出すきっかけにしてほしいと、畑と土手の斜面に「オオクマに」「かえろう」とビニールシートで文字を描いた。
15日にはヒマワリをよく見えるようにしようと、町職員2人が畑を見下ろす県道沿いを除草した。
職員は「除染で土が剥がされるなどしたため、今年の花は小ぶりのようだ。咲いてくれてありがたい。来週はたくさんの花が咲くはず」と話した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)