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大熊、年度内に基本設計 中間貯蔵候補地の復興拠点 双葉は検討開始

 中間貯蔵施設の建設候補地がある大熊、双葉両町に整備される復興拠点などに関する復興構想について、根本匠復興相(衆院本県2区)は28日、具体的内容を明らかにした。大熊町の拠点は平成26年度から社会基盤の配置などを盛り込んだ基本設計に着手。双葉町は同年度内に拠点整備の在り方の検討を開始する。放射性物質分析・研究施設や廃炉・リサイクル拠点の整備を想定し、関連企業の誘致を進める。

■放射性物質を研究

 根本復興相は郡山市で渡辺利綱大熊町長、伊沢史朗双葉町長、内堀雅雄副知事と会談し、復興構想の概要を説明した。
 大熊町が3月に策定した「復興まちづくりビジョン」で、行政機関や住宅を集めた復興拠点と位置付ける大川原地区の整備の具体化を急務とした。町のビジョンでは、平成29年度までの社会基盤整備完了を想定しており、基本設計業務に今年度着手するとした。
 「復興まちづくり長期ビジョン」を検討中の双葉町については、空間放射線量が低下した地域での復興拠点の整備は可能とした。新たな復興拠点の形成とJR双葉駅周辺の再整備を重要課題と位置付け、26年度内に一定の結論を示すとした。
 各町の復興拠点は、帰還困難区域であっても優先的に除染する方針。その上で、「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」で掲げられた主要事業の実現に積極的に取り組む。放射性物質分析・研究施設や廃炉・リサイクル拠点などの整備を想定し、関連企業を進出させ、両町の復興を支援するとした。
 将来的な帰還を希望する町民向けには、災害公営住宅など町外の生活拠点と、町内の復興拠点の2地域での生活を可能とする措置も検討する。
 両町が各町内に整備を求めている常磐自動車道の追加インターチェンジの設置を目指す。両町の復興に重要であるとし、県や町などと協議を進める。
 会談後、記者会見した根本復興相は「復興後の姿を具体的に提示することで、帰町に疑問を持っていた町民も新たな選択ができる」と構想の狙いを示した上で、「各町の復興計画と連携し、作業を進めたい」と語った。
 両町は地域の将来像について、国の考えを示すよう求めていた。

■大熊・双葉両町の復興構想のポイント

1.復興の方向性
・放射線量の見通しについて、分かりやすいマップ作成の検討を続行
・帰還困難区域であっても、町の復興に資する観点から優先的に除染を行うことを地元と検討
・両町の復興計画の具体化に向け、復興拠点の整備に早期に着手することが適切
・将来的な住民帰還に向けては、町外の生活拠点と、町内の復興拠点との2地域生活を可能にする措置の検討
・「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」の主要プロジェクトの配置を積極的に構想
・町の荒廃を抑制し、土地等を適正に管理することも重要

2.復興計画との連携
・道路ネットワーク復興の推進。常磐自動車道の追加インターチェンジの整備について、関係者と協議
・大熊町大川原復興拠点の整備の具体化が急務。今年度から整備手法の具体化や基本設計業務に着手
・双葉町では比較的放射線量の低い地域での復興拠点整備が可能

3.今後の取り組み
・復興事業は復興加速化交付金で実施することが基本
・両町の復興が円滑に進むよう、国が将来分の事業予算を適切に確保
・避難指示の出た12市町村の地域の将来像を、国が県や市町村と一緒に検討

カテゴリー:福島第一原発事故

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