県廃炉安全監視協議会の環境モニタリング評価部会は9日、福島市の福島テルサで開かれ、有識者らから東京電力福島第一原発1号機建屋のカバー解体をめぐり、放射性物質の飛散防止の徹底を求める声が相次いだ。
昨年8月に福島第一原発3号機のがれき撤去で放射性物質が構外に飛散した問題を受け、1号機のカバーを解体してからがれきを撤去する工法には疑問があるとの声が上がった。これに対し、東電はカバー解体での悪天候時の作業中止基準を示した。10分間の平均風速が毎秒10メートル以上となる際や50ミリ以上の降雨などで作業を中断するとした。一方、出席者は東電に具体的な飛散防止策の検討や県民への分かりやすい情報発信をあらためて求めた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)