東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質の影響を受ける本県の林業と森林の再生に向けた林野庁のシンポジウムは6日、福島市の県青少年会館で開かれ、参加者が県内の山林の現状に理解を深めた。
県の共催。県内の山林の放射性物質分布状況や除染効果などから、森林や林業の可能性を探ろうと初めて開催した。県内外の林業関係者ら約170人が参加した。
石井秀樹福島大うつくしまふくしま未来支援センター特任准教授が伊達市小国地区の農家支援などについて基調講演した。
研究報告として、吉田聡放医研福島復興支援本部副本部長が放射能の基礎知識を説明。赤間亮夫森林総合研究所放射性物質影響評価監が、森林の大部分の放射性セシウムは表層の落ち葉や土壌にとどまる調査結果を紹介した。
県産材の活用や森林保護に取り組む伊達クラフトデザインセンター(伊達市)と小川きのこ園(いわき市)、いわきの森に親しむ会(同)がそれぞれ活動内容を発表した。
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