南相馬市の桜井勝延市長は8月31日、東京電力福島第一原発事故による市内の避難指示解除準備、居住制限両区域の解除について、環境省の生活圏除染が目標通り平成27年度内に完了しない場合、解除時期を遅らせる考えを示した。
桜井市長は同日の記者会見で、帰還に向けて除染の進捗(しんちょく)が住民の不安材料になっているとし、「(27年度内の完了予定は)環境省が設定したのだから、きっちりと進めてもらう」と述べた。その上で「目標がずれれば、そう(解除時期の変更を)せざるを得ない」とした。
市は28年4月の避難指示解除を目標としている。
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