東日本大震災アーカイブ

くみ上げを開始 第一原発地下水ドレン

 東京電力は5日、福島第一原発建屋周囲の地下水をくみ上げ、浄化して海に放出する「サブドレン計画」で、護岸近くに設置した「地下水ドレン」と呼ばれる井戸から、地下水のくみ上げを開始した。初日は試験的に約8トンをくみ上げた。
 午後1時ごろから約2時間、5カ所の井戸から地下水をくみ上げた。今後は護岸周辺の地下水位の変動を見ながら、1日当たり約50トンのくみ上げを計画している。
 地下水は建屋周辺の井戸「サブドレン」でくみ上げた水と一緒にタンクに貯蔵し、放射性物質の濃度が基準値を下回れば浄化して海に放出する。放水時期は未定。
 地下水ドレンは汚染地下水の海洋流出を防ぐ「海側遮水壁」の建設によって壁内側の水位が上昇するため、専用の井戸から地下水をくみ上げる計画。

カテゴリー:福島第一原発事故