東日本大震災アーカイブ

表彰式で復興へ決意新た 「八重の短歌」コンクール

表彰を受けた(前列左2人目から)鈴木君、生天目さん、一条さん、高橋校長と(後列左から)根本君、太田さん、真部君、矢沢君、斎藤さん、馬場さん。前列右は宮森実行委員長、同左は審査委員長の駒田さん

 新島八重を顕彰する第3回「八重の短歌」コンクールの表彰式と献花祭は31日、会津若松市で行われた。逆境に負けず激動の時代を生き抜いた会津女性の姿に復興への思いを重ね、未来を切り開く決意を新たにした。
 八重顕彰事業実行委員会の主催。表彰式は会津若松商工会議所で行った。小学生の部最優秀の生天目栞さん(小野町、浮金5年)と優秀の真部勇人君(会津若松市、謹教6年)、矢沢成拳君(同、城南6年)、中学生の部最優秀の一条菜緒さん(同、若松三・2年)と優秀の馬場麻由さん(同、一箕2年)、斎藤優海さん(同、大戸1年)、高校生の部最優秀の鈴木颯人君(白河1年)と優秀の太田珠奈さん(四倉3年)、根本裕貴君(大沼2年)、学校賞の白河高をたたえた。宮森泰弘実行委員長(会津若松商工会議所会頭)が各入賞者と高橋正人白河高校長に賞状を手渡した。
 審査委員長を務めた福島市出身の歌人駒田晶子さんが「世代の特徴が感じられた。八重さんのように心を伝えたい時、短歌という形式を手にとって」と講評した。受賞者を代表して鈴木君が「将来の夢が決まらず、不安を抱きながらも進んでいこうとの気持ちを詠んだ。短歌は感じたことを素直に表現できる」と謝辞を述べた。
 実行委員会の渋川恵男会津若松観光ビューロー理事長、菅家美穂国際ソロプチミスト会津会長、室井照平市長、渋谷民男会津まつり協会事務局長、石川清子会津若松商工会議所女性会副会長、佐原和香子アネッサクラブ庶務、田中裕志会津若松商工会議所青年部会長、芳見弘一福島民報社取締役編集局長、特別協賛のリオン・ドールコーポレーションの本田健常務執行役員も出席した。県、県教委、市教委の後援。県内から過去最多の665人、961点の応募があった。

■八重之像に献花
 表彰式に続き、鶴ケ城三の丸に立つ「八重之像」(橋本堅太郎元日展理事長作)の前で献花祭を行った。宮森実行委員長が「先人の遺志を受け継ぎ、復興への歩みを進める。古里再生を願う熱い思いが集まった八重之像を大切にし、会津の輝きを発信し続ける」とあいさつ。室井市長、芳見局長が祝辞を述べた。献花して八重をしのんだ。生天目さん、一条さん、鈴木君が最優秀の受賞作を読み上げ、歌に込めた思いを披露した。

カテゴリー:福島第一原発事故