東日本大震災アーカイブ

県内土壌、作物のストロンチウム濃度最大値 他都道府県より低く

 県内で採取した土壌や農作物に含まれる放射性ストロンチウム濃度の最大値は他の都道府県の最大値より低かった。シンポジウムで福島大環境放射能研究所の塚田祥文教授が研究成果を発表した。
 塚田教授は平成25年、県内10地点で土壌と農作物に含まれるストロンチウム90の濃度を調査したところ、土壌の最大値は1キロ当たり4.7ベクレル、農作物は同0.31ベクレルだった。他の都道府県で採取した土壌の最大値5.9ベクレル、農作物の最大値0.91ベクレルをそれぞれ下回った。
 塚田氏は「福島第一原発事故による陸側のストロンチウム90の影響はあまり大きくないと言える」と述べた。

カテゴリー:福島第一原発事故