相馬署は16日、独自事業「笑顔の絆大作戦」を開始した。署員が30日まで相馬市と新地町の仮設住宅を集中訪問し、住民と触れ合う。成り済まし詐欺被害などの未然防止につなげる。
犯罪や交通事故が増える傾向にある年末年始を控え企画した。全国から出向している同署復興支援係の署員を中心に仮設住宅を訪れ、入居者に犯罪に巻き込まれないよう呼び掛けている。
初日の16日、相馬市の大野台仮設住宅内にある集会所で出動式を行った。避難生活を送る浪江町民ら約40人が集まった。復興支援係の署員で結成した「そうま笑劇団」の団員が詐欺被害防止の寸劇を披露した。団員は被害者の老夫婦役と犯人役に分かれ、迫真の演技をした。高住成一署長は「困った事があったら署員に気軽に話してほしい」と呼び掛けた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)