県環境創造センターの環境放射線センターは16日、南相馬市原町区萱浜に開所した。東京電力福島第一原発事故に伴う放射線対策を担う。同日、現地で開所式が行われた。
関係者約40人が出席した。内堀雅雄知事が「放射線測定を強化し、県民が安心して暮らせるようにしっかりと取り組んでいく」とあいさつした。井上信治環境副大臣、桜井勝延市長、児玉敏雄日本原子力研究開発機構(JAEA)理事長らが祝辞を述べた。テープカットの後、内覧会を開いた。
環境放射線センターは鉄筋コンクリート2階建てで延べ床面積約2900平方メートル。原発周辺の放射線モニタリングとデータの集積、土壌などの分析を行う。県とJAEAの職員約30人が業務に当たる。
県環境創造センターの本館は10月27日、三春町で開所した。除染技術や汚染廃棄物処理などを研究する。
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