郡山市のビッグパレットふくしまで8日に開かれた女優吉永小百合さんと東京電力福島第一原発事故で避難している住民らとの交流会で、吉永さんは震災から丸5年を迎える県民に向けて激励の言葉を贈った。
吉永さんは仕事中に雪道で転倒して左手首を骨折したことを明かし、左腕にスカーフを着けて臨んだ。「何とか皆さんを励ましたいと思って来た。楽しい思い出をつくりたい」とあいさつした。
参加者からはこれまでの出演作品に関する質問や詩の朗読活動に対する感謝の言葉が出た。吉永さんは「今日を精いっぱい生きれば、明日につながる。皆さんのために何ができるかを、これからこそ考えなくてはいけない」と言葉に力を込めた。最後に笑顔で参加者との記念撮影に臨んだ。
富岡町から大玉村の仮設住宅に避難している吉田清恵さん(70)は「吉永さんは若い時から憧れの存在。福島に目を向け続けてくれていて感激している」と話していた。
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