東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年の「福島の今」を国内外に発信しようと福島市、福島商工会議所、同青年部、テレビユー福島が吉本興業の協力を受け、福島市内を舞台にした映画を製作する。14日、市内のコラッセふくしまでクランクイン記者会見が開かれ、関係者が抱負を語った。
吉本興業は各地で地域発信型の映画製作に協力しており、県内では平成26年の会津若松市に続き2例目。
いずれも福島市出身の川村清人さんが監督、シンガー・ソングライター片平里菜さんと俳優富山えり子さんの2人が主演する。川村さんは「地元で映画を作るのが夢だった」、片平さんは「多くの人に福島に関心を持ってもらえる作品にしたい」、富山さんは「福島の魅力を全国に伝える」と映画に懸ける思いを語った。
映画のタイトルは「最高の仕打ち」。震災後、さまざまな思いを持つ福島の女子高生と若い教師が歌をきっかけに心の距離を縮めていく学園物語。上映時間は約30分。17日まで土湯温泉や信夫山、福島成蹊高などで撮影が行われる。片平さんの歌をバックに福島市の美しい風景が映し出される。
4月21日から24日まで沖縄県で開かれる「島ぜんぶでおーきな祭!第8回沖縄国際映画祭」に出品される。県内での上映も予定されている。
会見には出演するお笑い芸人インパルスの板倉俊之さん、アイドルJ☆Dee'Zのamiさん、俳優倉田あみさん、あなたの街に住みます芸人のヒッキー北風さんが出席した。石井浩福島商工会議所専務理事、加藤貴之福島商工会議所青年部平成28年度会長、藤間寿朗テレビユー福島執行役員報道制作局長も臨んだ。
芸人のぺんぎんナッツのいなのこうすけさんと中村陽介さんが司会を担当した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)