東日本大震災アーカイブ

あぶくま洞入洞2200万人 滝根震災後から客数回復

冨塚市長から認定証などを受けた時田さん親子(右)

 田村市滝根町のあぶくま洞は昭和48年6月のオープンからの通算入洞者数が2200万人を超えた。達成記念式典は23日、同施設で行われた。
 2200万人目の入洞者は東京都練馬区の時田晴道さん(44)。妻亜理(あり)さん(33)、長女亜琉(ある)さん(6つ)とともに訪れた。「(洞内を観賞して)自然の力に感動した。また立ち寄りたい」と話した。
 記念式典で冨塚宥暻市長が「身近な人に田村市の良さを伝えてもらいたい」と呼び掛け、時田さんに認定証や花束、地域の特産品などを手渡した。福島民報社も記念品を贈った。
 あぶくま洞は開洞当初のピーク時には年間100万人を超える観光客が訪れたが、レジャーの多様化により平成10年代には年間30万人前後で推移していた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で23年は約5万3000人まで落ち込んだ。洞内イルミネーションなど趣向を凝らした企画により、27年は年間20万人台まで回復した。

カテゴリー:福島第一原発事故