東日本大震災の津波で大きな被害を受けた地域に海岸防災林と鎮魂の森をつくる南相馬市の鎮魂復興市民植樹祭は23日、同市原町区の萱浜地区で開かれた。今年度4回目で、市内外から約2000人が参加し、復興を願い21種類約3万本の苗木を植えた。
市や鎮守の森プロジェクトなどで組織する実行委員会の主催。福島民報社などの後援。開会に先立ち、地元のひばり法螺(ほら)貝愛好会の礼螺(れいがい)とともに全員で黙とうをした。鎮守の森プロジェクト理事を務めるロバート・キャンベルさんが「一日も早い復興の一助となることを願っている。小さな新しい命を置いていっていただきたい」とあいさつ。ゲストのルー大柴さんが植樹に関するクイズで意識を高めた。
参加者は災害がれきの再利用資材などを活用して盛り土した約7000平方メートルの海岸防災林造成地に、タブノキ、アカガシなどの苗木を1本ずつ丁寧に植えた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)