東北電力は25日、大熊町の帰還困難区域で電力設備の改修工事を実施し、報道陣に公開した。
一時帰宅した住民や避難指示解除後に帰還する住民が安心して電気を使用できるよう環境を整備するのが狙い。
この日は中間貯蔵施設の建設予定地に近い夫沢、小入野両地区の幹線道路で改修工事を行った。電柱に登った社員と高所作業車に乗った社員が電柱の上に設置された古くなった開閉器や、がいしを新しいものに交換した。
東北電力は放射線量を考慮しながら、帰還困難区域の電気設備の改修や維持管理に努めている。改修工事は原子力災害時を想定した社員の実働訓練を兼ねている。東北各県や新潟県から82人が参加し、17日から28日まで双葉、大熊両町で行われている。
(カテゴリー:福島第一原発事故)