浪江町の除染検証委員会は20日、町内の帰還困難区域を除く地域で実施された除染の効果について報告書をまとめた。生活空間の放射線量が低減しているとして、町が平成29年3月を目標とする避難指示解除準備、居住制限両区域の解除は「除染の面ではおおむね問題ないが、継続した追加除染は必要」とした。
報告書によると、避難指示解除準備、居住制限両区域の空間放射線量(地上1メートル)の平均値は除染後で毎時0.60マイクロシーベルト。除染前の毎時1.67マイクロシーベルトに比べて64%低減している。
町が長期目標に掲げる年間追加被ばく線量1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)以下を目指し、追加除染の継続を国に求めるべきだとした。
(カテゴリー:福島第一原発事故)