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圧力容器下に溶融燃料か初撮影 第一原発2号機

 東京電力は30日、福島第一原発2号機の格納容器内でカメラ調査を実施し、圧力容器真下で黒っぽい堆積物を発見した。事故で発生した溶融燃料(燃料デブリ)の可能性があり、今後詳しく分析する。堆積物が燃料デブリと確認できた場合、1~3号機を通じて初めてで、今夏にも予定されている燃料取り出し方針の決定に向け貴重なデータとなる。
 調査ではカメラ付きの伸縮式パイプ(約10・5メートル)を貫通部分から格納容器内に入れ、先端部のカメラの向きを遠隔操作で調節して撮影した。東電が公開した画像では、圧力容器下部にある格子状の鉄製足場(グレーチング)上に厚さ数センチの堆積物が広がっていた。目詰まりしていた箇所もあったほか、何らかの原因で破損したとみられる部分も確認できた。高温の燃料デブリに触れて溶け落ちた可能性があるという。
 燃料デブリの取り出し方針決定や必要となる技術開発に向けては、形状や性質、分布する位置の詳細な把握が不可欠となる。東電は2月にカメラや線量計、温度計を備えたロボットを格納容器内に投入し、堆積物の放射線量や温度、重量などを詳細に調べる。
 2号機は物質を通り抜ける性質を持つ宇宙線の一種「ミュー粒子」による昨年の調査で、燃料デブリの大部分が圧力容器内に残り、一部は圧力容器を突き抜けて格納容器の底部にたまった可能性があることが分かっていた。
 一方、東電は「今回、堆積物を確認できた範囲や量などは未確認」とした上で、保温材やケーブルなど燃料以外の構造物が溶けた可能性もあるとしている。東電福島復興本社の石崎芳行代表は30日の記者会見で、堆積物が燃料デブリだとの断定は避けたが「(デブリが)写ったとすれば、廃炉に挑戦する中で大きな一歩だ」と述べた。

■位置や量 1、3号機も調査

 東電は福島第一原発1、3号機でも燃料デブリ取り出しの方針決定に向け、位置や量を調べる作業を続けている。
 1号機では平成27年3月、2号機同様にミュー粒子による透視調査を行い、核燃料のほとんどが格納容器の底に溶け落ちていると確認した。同年4月には遠隔操作ロボットを使った調査で、格納容器内を撮影し、放射線量を測定した。3号機では今後、ミュー粒子による透視調査やロボットを用いた内部調査を実施する予定。

カテゴリー:福島第一原発事故

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