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4月から医療充実 休診医院再開 富岡、2診療所で週6日体制

 政府が4月1日の避難指示解除の方針を示している富岡町で、2診療所、週6日の医療体制が4月にスタートする。昨年10月にオープンした町立とみおか診療所の診療日が週3日から5日に増えるのに加え、休診していた富岡中央医院が診察を再開する。町内の避難指示解除区域の対象者は1万人近くに上り、医療の充実は周辺町村も含む住民の安心や帰還につながると期待される。

 とみおか診療所は町が整備し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故前に町内で今村病院を運営していた「医療法人社団・邦諭会」が指定管理者となっている。現在の診療日は毎週木、金、土曜日の3日。4月からは常勤の今村諭理事長と、非常勤医師(第2、4土曜のみ)に加え、富岡中央医院の井坂晶院長も診察に当たる。医師が3人体制になることにより診察日は火曜から土曜日までの週5日に増える。
 さらに、井坂院長は富岡中央医院で4月10日からの予定で月、水、木曜日の診療を始める。建物は震災で被災し、使用不能となっているが、町内の自宅を改築して代用する。レントゲンや超音波検査などの医療機器は、長期避難に伴う経年劣化などで使用できない状態となっているため新たに購入する。
 2つの医療機関によって町内では日曜と祝日を除く週6日の診療体制が整う。
 政府が4月1日の避難指示解除方針を示している同町の居住制限、避難指示解除準備両区域の住民は約9600人。解除に伴い、福島第一原発の廃炉作業や復興事業関係者の転入に拍車がかかることも予想される。このため医療体制の充実が急務になっている。
 宮本皓一町長は「町内の医療機関が2つに増えることは、住民の帰還への意欲につながり、ありがたい」と話している。
 県は富岡町を含む双葉郡の医療体制再構築に向け、平成30年4月開院を目標に、入院や手術が可能な2次救急医療病院「ふたば医療センター(仮称)」を同町王塚地区に整備している。

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