東日本大震災からの復興に向けて地域に密着した活動を続けている団体をたたえる「第3回日本復興の光大賞」の特別賞に二本松市のNPO法人「がんばろう福島、農業者等の会」が選ばれた。27日に東京都港区の明治記念館で表彰された。
日本トルコ文化交流会の主催。同法人は県内の農家52戸でつくる。会員農家の農産物をネットショップで紹介し、東京電力福島第一原発事故の風評を乗り越えてきた。消費者に県内の農家を訪れてもらうスタディーツアーなども企画し、安全・安心な県産農産物の情報発信に挑戦し続けている。
表彰式では同法人の斉藤登理事長が審査員の開沼博立命館大衣笠総合研究機構准教授(いわき市出身)から表彰状などを受けた。斉藤理事長は「会員農家が勇気づけられる受賞。消費者とつながりを持ちながら安全でおいしい野菜を作っていく」と述べた。
日本復興の光大賞は震災の風化防止と被災地復興を願い創設された。明治23年に和歌山県沖で遭難し、住民により多くの乗組員が救助されたオスマン・トルコ帝国の軍艦にちなみ「エルトゥールル号からの恩返し」と題して実施している。
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