東京電力福島第一原発事故に伴い福島市飯野町に仮事務所を構えていた飯舘村社会福祉協議会は6日、6年ぶりに村内の事務所で業務を再開した。
31日の一部を除く避難指示解除に合わせて、帰村する高齢者宅の見回り活動により力を入れる。生活支援相談員による訪問頻度を増やすなどの対応を検討している。解除後も村外で生活する住民宅の巡回や交流の場づくりも継続する。
6日は新しい事務所となった同村伊丹沢にある「陽だまりの家」で職員20人が書類の整理や清掃に励んだ。菅野茂会長(70)は「村内での業務再開は復興の兆しだ。長期宿泊している高齢者が近所の明かりの少なさに寂しさを感じていると聞く。帰還した村民が安心して生活できるよう役割を果たしたい」と語った。
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