富岡町の3月定例議会は7日、富岡町の役場本庁舎の議場で開会した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以降、本来の議場で定例議会が開かれるのは6年ぶり。
震災後初の本来の議場での定例議会の開会にちなみ塚野芳美議長の呼び掛けで、震災が発生した午後2時46分に犠牲者に黙とうをささげた。
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会期を10日までの4日間と決めた後、宮本皓一町長が過去最高となる199億4390万円(前年比0・4%増)の平成29年度一般会計当初予算など36議案と専決処分1件を提出、理由を説明した。主な歳出は災害公営住宅2期整備費35億円、産業団地整備費17億円など。
震災と原発事故の教訓を後世に伝える全国初の条例「町震災遺産保全等に関する条例」を可決した。石井賢一教育長(63)を再任する人事案に同意した。任期は4月1日から3年。
提案理由の説明と一般町政報告で、宮本町長は8月5日の任期満了に伴う町長選に立候補すると改めて表明した。町文化交流センター「学びの森」について、改修工事が終了する4月以降、大ホールを除き無料開放し、町民の交流の場とする考えを示した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)