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首相来県 復興相発言で陳謝

請戸漁港に水揚げされたコウナゴを試食する安倍首相(左から2人目)=浪江町のまち・なみ・まるしぇ

 安倍晋三首相は8日来県し、東日本大震災、東京電力福島第一原発事故の復興の状況を視察した。原発事故に伴う自主避難者の帰還を「本人の責任」とした今村雅弘復興相の発言について「復興相から既に謝罪をしているが、私からも率直におわびを申し上げたい」と陳謝した。
 安倍首相は訪問した南相馬市で記者団の取材に応じた。「被災者の気持ちに寄り添い、復興を進める安倍内閣の方針に変わりはない」と強調。「福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生はない」と述べた。安倍首相の視察に同行した今村復興相からは具体的な発言はなかった。
 一方、長沢広明復興副大臣は同日に行われた富岡町の帰町開始記念式典でのあいさつの冒頭、「大臣の発言で県民、被災者に迷惑、心配をかけたことを心からおわびする」と述べた。

■浪江、富岡など視察

 安倍首相は視察で避難区域が帰還困難区域を除いて解除された浪江町や富岡町などを訪れた。南相馬市での記者団の質問に対して、「住まいやなりわいづくり、町づくり、心のケアに努め、福島の復興を成し遂げたい」と述べた。
 浪江町では昨年10月オープンした仮設商店街「まち・なみ・まるしぇ」を訪問した。町の伝統工芸品・大堀相馬焼を買い求めた。名物のなみえ焼そばや試験操業で町内の請戸漁港に水揚げされたコウナゴも試食した。安倍首相と話した大堀相馬焼・松永窯の松永武士さん(28)は「町の現状を知ってもらういい機会になった」と語った。
 富岡町では夜の森地区の桜のトンネルを見学した。富岡二中校庭で催されたイベントのステージで、「(帰還困難区域まで続く)この桜並木を最後まで歩くのが町民の願いだろう。その願いを一刻も早くかなえられるようにする」とあいさつした。
 南相馬市では6年ぶりに地元で再開した小高小のドローン教室に参加。11日に開校する小高産業技術高の生徒から操縦の仕方を学ぶとともに32年に一部競技が市内で行われる「ワールドロボットサミット」に向け、ロボット産業の創出を支援する考えを示した。
 楢葉町では今年に原乳の出荷を再開した蛭田牧場を訪れた。牛乳を試飲し、ヨーグルトを食べた後、「風評を払拭(ふっしょく)し、販路が拡大できるよう応援したい」と話した。同牧場代表の蛭田博章さん(48)は「消費者に安全を伝え、信頼を積み重ねるための取り組みや思いを伝えられた」と話した。
 視察には内堀雅雄知事らが同行した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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