日本原子力研究開発機構(JAEA)と国立環境研究所(NIES)、県による環境回復研究成果報告会は11日、三春町の県環境創造センターで開かれた。センターに入所する3機関が合同で報告会を開くのは初めて。全国から集った研究者らが放射線計測、除染・廃棄物、環境動態、環境創造の4部門に分かれて発表した。
このうち、JAEAの研究グループは「生活圏・市街環境における線量率変化予測モデルの整備」について報告した。「舗装面では土壌面よりも線量率の減少が早く、舗装面や屋根ではセシウム137存在量の減少が早い」として、「土地利用や表面の状況を考慮すれば精度の高い線量率予測が可能」と結んだ。
(カテゴリー:福島第一原発事故)