サッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉・広野町)の近くにJR常磐線の新駅を設置する構想で、県、JR東日本、双葉地方町村会は設置が実現した場合に工事費などを原則として3分の1ずつ負担する方向で調整する。早ければ年度内に新駅建設について判断する。三者が22日、新駅に関する事業協力の覚書を締結した。
覚書では主に(1)事業の費用は三者がそれぞれ負担することを基本として引き続き協議して決定する(2)事業の位置は広野(広野町)-木戸(楢葉町)駅間とする(3)最終的な事業の実施は調査検討の結果を勘案して三者で判断する-との内容を盛り込んだ。設置費だけでなく、調査や設計など事業の実現に向けての費用負担や三者の協力体制を決めることで、2019(平成31)年春のJヴィレッジの全面再開に合わせた新駅開設の検討を急ぐ考えだ。
今後はJRが中心となって来年2月ごろまでに新駅を建設する候補地や設計、設置にかかる費用などを調査する。
(カテゴリー:福島第一原発事故)