2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」に協力した楢葉、富岡、大熊、双葉の各町に全国で初めて感謝状を贈った。
組織委員会は東京五輪・パラリンピックのメダルに、不要になった携帯電話やタブレット端末などに使われている金、銀、銅などを再利用するプロジェクトを進めている。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、4町は避難している町民にNTTドコモの情報発信システムを活用したタブレット端末を配布し情報を提供した。更新時期を迎え回収したタブレット端末合わせて約4700台をNTTドコモを通じて組織委員会に寄付した。
感謝状の贈呈式は富岡町の双葉地方会館で行われた。NTTドコモの福井克彦東北復興新生支援室担当部長が寄付の経緯を紹介、組織委員会の村里敏彰国際局長が謝辞を述べ、松本幸英楢葉、宮本皓一富岡、渡辺利綱大熊、伊沢史朗双葉の4町長に感謝状を手渡した。
松本楢葉町長が「東京五輪・パラリンピックが成功することを願う」とあいさつした。
組織委員会は震災と原発事故からの復興に役立ったタブレット端末が寄付されたことを高く評価した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)