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汚染水処理が停止 原発事故後初装置変圧器に異常か 第一原発

 東京電力は7日、福島第一原発の建屋地下にたまる高濃度汚染水から放射性セシウムなどを取り除く処理装置「サリー」が停止したと発表した。セシウム除去は2台の処理装置で実施しているが、もう1台の「キュリオン」は点検作業中のため使用できない。セシウムを除去しなければ大半の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)に移送できない仕組みになっており、セシウム吸着装置の停止によって汚染水処理が止まったのは原発事故後初めて。

■予備施設点検で使えず

 東電によると同日午前10時ごろ、東電社員が「サリー」を起動した際、装置の変圧器から異音を確認し運転を止めた。変圧器内を調べたところ、火花が出ていたという。同社は内部の配線の剥離が原因とみて詳しく調べている。
 汚染水処理のイメージは【図】の通り。第一原発では1日当たり約100トンの高濃度汚染水が発生している。東電によると、セシウム吸着装置の停止を受け、集中廃棄物処理建屋に汚染水を保管しておけるのは10日間程度という。東電は変圧器を使わずに非常用電源設備でサリーを再起動させる方針で「8日には汚染水処理を再開させたい。すぐには汚染水の管理に影響は出ない」としている。
 汚染水処理が3日間停止すると、実施計画で定めた運転上の制限を逸脱するため、原子力規制庁に報告しなければならない規定となっている。

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