小早川東電社長門馬市長と懇談 南相馬市役所で初

東京電力の小早川智明社長は22日、南相馬市役所を訪れ、1月の市長選で初当選した門馬和夫市長と初めて懇談した。
門馬市長は原発事故の被害実態に基づく賠償の実現や地域の復興再生を社として責任を持って支援することを求めた。その上で「多くの市民が依然として避難している。対話や協議を重ね、家族が一緒に暮らせるまちとなるよう対応してほしい」と述べた。小早川社長は「要望していただいた中身をしっかりと精査し、対応していきたい」と語った。細田広市議会議長らが立ち会った。
小早川社長は同日、市内の原町商工会議所も訪れた。高橋隆助会頭から原発事故後の事業所の現状について説明を受けた。
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南相馬市は原発事故に伴う2016(平成28)年度分の損害賠償として東電に5億3091万円を請求した。内訳は固定資産税の減収分など。小早川社長との懇談の席上、請求した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)