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【震災から7年】JR東日本執行役員総合企画本部復興企画部長 大口豊氏に聞く「復旧と除染一体的に」

 震災と原発事故で一部区間が不通となっているJR常磐線の早期全線復旧は、本県復興に欠かせない。東北沿岸部の復興事業を統括するJR東日本執行役員総合企画本部の大口豊復興企画部長(55)に常磐線の現状と復旧に懸ける思いを聞いた。

 -2019年度末までの全線開通を目指している。不通区間の富岡-浪江駅間(20・8キロ)の現状は。

 「現在、不通区間では1日11本の代行バスを運行している。沿線や駅構内の復旧、駅舎などの除染を一体的に進めている。除染は計画の7割ほどの進捗(しんちょく)状況だ。沿線自治体や浜通りの住民の期待にしっかりと応えられるよう計画通りに進めたい」

 -Jヴィレッジ(楢葉町・広野町)近くに新駅を設ける。目的は。

 「現在、構想の実現に向けて調査、検討を進めている。新駅ができることで鉄路でのアクセスが可能になり、一層の利便性向上が期待できる。地元の活性化にもつながる」

 -復興に向け、常磐線完全復旧への沿線住民の期待は大きい。

 「私たちは鉄道事業者だが、『総合生活サービス企業』という側面もあると自負している。地域の基幹交通の回復は何よりの使命だ。沿線自治体の要望に真摯(しんし)に耳を傾け、共に歩んでいく」

 -2012(平成24)年5月の発足から復興企画部に所属し、復興を間近で見てきた。本県の印象は。

 「福島は農産物や海産物が豊かで魅力が多い。JRのネットワークを十分に生かし、福島の魅力を発信していきたい」

 おおぐち・ゆたか 東京都出身、東大工学部卒。1985(昭和60)年、旧国鉄入社。総合企画本部復興企画部次長、復興企画部担当部長を経て、2015(平成27)年4月から復興企画部長。55歳。

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