東京電力は1日、福島第一原発1号機で原子炉格納容器内の燃料デブリが臨界していないかを確認する設備の二系統のうち、一系統で一時監視ができない状態になったと発表した。残る系統は正常で、東電は監視体制に問題はなかったとしている。格納容器内の温度やモニタリングポストの数値に変化はなかった。
東電によると、31日午後3時40分ごろ、格納容器内のガスを排出し放射性キセノンの濃度を確認する一系統の計測値が平常時より急激に下がり、警報が鳴った。
現場で確認をしたところ、系統設備につながるケーブルの固定具が外れ接続部が不安定な状態になっていた。同8時20分ごろ、ケーブル接続部を固定すると、正常に戻った。
東電は固定具が外れた原因を調べている。
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