東京電力福島第一原発事故の影響で全町避難している双葉町の農家は9日、町内での営農再開に向け、町農地保全管理組合を設立した。いわき市の町役場いわき事務所で設立総会を開き、組合長に沢上栄氏(68)を選んだ。任期は2年。
組合は荒廃した農地を震災前の状態に戻すことが目的で、農家9人が参加した。避難指示解除準備区域の両竹地区の約24ヘクタールで6月から草刈りや除草剤の散布を行う。将来的に営農再開を目指す。
設立総会では伊沢史朗町長があいさつし、事業計画や役員、規約などを決めた。沢上組合長は「若い世代にバトンをつなげられるよう、取り組んでいきたい」と語った。
組合長以外の役員は次の通り。
▽副組合長=谷充▽会計=木幡敏郎▽監事=吉田晴男、鵜沼久江
(カテゴリー:福島第一原発事故)