サッカー日本代表サポーター有志は南相馬市の中学生3人を6月開幕のワールドカップ(W杯)ロシア大会に招待するプロジェクト「トモにロシアへ」を企画した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興が進んでいる現状を世界に発信する。
サポーター団体で震災復興支援に取り組む「Smile for Nipponちょんまげ支援隊」の主催。南相馬市の児童・生徒らによるマーチングバンド「Seeds+(シーズプラス)」を描いた映画「MARCH」を製作したのが縁となった。
渡航するのは、青田琉園(るのん)さん(14)=原町一中3年=、本間一乃巴(いちのは)さん(13)=同校2年=、杉本佑斗さん(13)=原町二中2年=の3人。6月14日にロシア入りし、同19日の日本-コロンビア戦を観戦し、同21日に帰国する。試合会場で震災の支援に感謝する横断幕を掲げ、被災地の子どもたちが作った鉢巻きをプレゼントする。
説明会が13日、市内原町区で開かれ、在新潟ロシア総領事館のチギリョフ・アントンさんがロシアの国内情勢を説明した。ちょんまげ支援隊長の角田寛和さん(55)は「プロジェクトには全国から多くの支援金が寄せられた。震災と原発事故から7年を経ても日本では福島を思う人が大勢いることを現地で伝えたい」と語った。
(カテゴリー:福島第一原発事故)