東京五輪の聖火リレーは二十八日、鹿児島県での二日目を迎えた。祖父が一九六四年東京五輪で聖火ランナーを務めた高校三年生岩下彩音さん(17)が出水市を出発、ツルの越冬地で知られる出水平野を駆け「緊張したが、沿道の知り合いを見て安心した。亡くなったじいじに『走ってきたよ』と伝えたい」と話した。
種子島を経て九州本土に戻った聖火は薩摩半島を南下。指宿市では、県内最終ランナーのタレント恵俊彰さん(56)は拍手の中ゴールした。
南九州市では、県出身の俳優、上白石萌歌さん(21)が笑顔で走った後「皆さんに勇気や希望を与えたいと思っていたが、応援してもらい、反対に元気づけられた」と感謝した。
聖火は二日間の移動日を経て沖縄県に渡る。